

沢田 泪
ピアニストの青年。17歳。
東京音楽学校の生徒だが、事情により現在は休学中。
銀座の「ジャズ倶楽部・ルージュ」でピアニストとして働き、店主のマリィからは「ボウヤ」と呼ばれている。
クールで寡黙な性格だが、その演奏は聴く者を強く惹きつける。
音楽を純粋に楽しむ気持ちを忘れかけていたが、
椿との出会いを通じて、その想いを少しずつ取り戻していく。

声:佐野 裕理
さわだ るい
「ショパンの”華麗なる大円舞曲”。
そんなことも知らないの?」







マリィ
「ジャズ倶楽部・ルージュ」の経営者。27歳。
本名は御堂 貴彦(みどう たかひこ)。
店では自ら選んだ名前“マリィ”を名乗り、椿や泪を自宅へ下宿させている。
妖艶な容姿に反して明るく茶目っ気のある性格だが、胸の奥には消えない「苦い過去」を抱えている。
その生き様は、時代の価値観に縛られず、自分らしく生きる強さを体現している。
恋愛対象は秘密♡

声:Negu
「――また迷い込んできなさい。
ルージュはいつだって、夜の中に灯っているから。」







東条 澄人
大正時代を代表する文豪。
タイムスリップした椿が出会うのは、まだ駆け出しの小説家であった頃の彼である。
ジャズ倶楽部・ルージュの常連客で、柔和で紳士的な性格。26歳。
スランプに陥り筆が止まっていたが、椿との出会いをきっかけに再び執筆を始め、
椿を自身の小説『キネマは月を映さない』の主人公のモデルとする。
没後にその作品が再評価され、令和の時代では“幻の作家”と称されている。

声:馬場 輝
とうじょう すみと
「さて――この場面の続きを、
いかように紡ぎましょうか。」










響子
椿の所属する芸能事務所のマネージャー。25歳。
真面目で前向きな性格で、椿からは親しみを込めて「響ちゃん」と呼ばれている。
読書好きで、休日や空き時間には本を手にして過ごすことが多い。
特に文豪・東条澄人の小説を愛読しており、代表作『キネマは月を映さない』が映画化されることを知る。
主人公役のオーディションを椿に勧めたことが、物語の幕開けとなる。

声:田中
きょうこ
「あ、バレました…?
実は私、彼の作品の大ファンで…。」




巴
ジャズ倶楽部・ルージュで働く給仕の女性。22歳。
おっとりとした性格で、訪れる客や仲間たちをその柔らかな物腰で和ませている。
働き者で周囲に目を配り、細やかな気配りで倶楽部を支える存在。
大正時代に迷い込んだ椿にとっても、安心して心を寄せられる拠り所となる。

声:小湊 ミチル
ともえ
「さぁ、どうぞ。お掛けになって
 一服なさってくださいな。」







日野
東条の担当編集者。23歳。原稿の進捗を巡りしばしば東条と言い争いになるが、根底には作家への深い敬意と「良い作品を世に出したい」という真摯な思いを抱いている。
情熱ゆえに押しが強い一面もあるが、その熱意と慌ただしく原稿用紙を抱えて駆け回る姿は、どこか憎めない存在である。

声:加々美 由亜
ひの
「先生!『文藝たまゆら』の秋号、
そろそろ進捗くださいよ!」







加代子
マリィの姪。10歳。
年齢に似合わずしっかり者で、少しませた性格。
倶楽部の経営に忙しいマリィに代わり、日用品の買い物などを任されている。
泪を慕って「おにいさま」と呼び、その天真爛漫さと大人びた物言いで、周囲の大人たちをたじたじにさせることも。

声:恋摘 もなか
かよこ
「まぁ、そうでしたの。
おじがお世話になっております。」







女子高生(声:恋摘 もなか / mochimiyu)
令和の女子高生。椿の大ファン。
アナウンサー(声:しぶとも)
皆既月食のニュースを読み上げる。
監督(声:ヨッシ~バラン)
椿が出演しているテレビドラマの監督。
客(声:環 玲美 / 中村 宏平)
ジャズ俱楽部・ルージュを訪れる客たち。
泪の父(声:中村 宏平)
沢田泪の父親。プロのピアニスト。
クラスメイト(声:みそ汁 / アマツジ マコ)
泪の音楽学校のクラスメイト。
マリィの姉(声:環 玲美)
マリィの三歳上の姉で、加代子の母。
図書館職員(声:mochimiyu)
帝国図書館の職員。
通行人(声:みそ汁)
令和の銀座通りを散歩している男性。
店主(声:しぶとも)
令和でアンティークショップを営む年配の女性。
インタビュアー(声:アマツジ マコ)
映画の告知番組で出演者にインタビューする。



その他の登場人物

No Image















